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【🧱マイクラ】第3回体験会 5/20,第4回体験会 5/25

第3回(5/20)、第4回(5/25)の体験会の内容をお伝えします。

これらの体験会の様子を通じて、マイクラ部の活動がどのようなものかを理解してもらえればと思います。

2日間で、合計で15名の子供たちが参加し、二つのセッションに分けて、それぞれ約80分間の活動を行いました。



第3回体験会

授業では、SDGs7番の「エネルギーについて」と「コマンドコードとコマンドブロックについて」を学びました。


【エネルギー】

Minecraftカップ大会テーマに基づくSDGs(持続可能な開発目標)の一つ、「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に焦点を当てました。


「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」は、世界のすべての人々に安く、安全に使用でき、それを使い続けることが出来るエネルギーをつくることを目標としています。

なぜ世界の"すべての人"にという言葉なのか、日本に住んでいる私たちにとっては、電気や水が足りないという心配はほとんどありませんよね。 しかし、世界にはまだまだ電気や飲み水がないところで暮らしている人々が7億8,900万人もいるんです。「すべての人に」という言葉は、そんな人たちも含めて、本当に全ての人に、安心してエネルギーを使ってほしいという気持ちから来ています。


私たちが日々使っている電気やガス、プラスチックなどは、地球に昔からある石油や天然ガスなどの資源を使って作られています。でも、これらは地球上に限られた量しかなく、使い続けていると50年後には無くなるかもしれないんです。これが無くならないように、また無くなってもいいように、エネルギーについて知ることが必要であると思います。



再生可能エネルギーとは、名前の通り、何度でも作り出すことができて、使い終わっても無くならないエネルギーのことを指します。しかも、二酸化炭素の排出がゼロなので、地球に優しいエネルギーといわれています。 太陽光発電や風力発電、地熱発電、水力発電などがその代表例ですが、最近は「レーザー核融合」という、以前は理論上の話だったエネルギーの作り方が実現したそうです。


木や木材を燃やして燃料にしてはいるが、エネルギーを作ることもありますが、森林が増えるよりも早く森林の伐採が進むことで森林減少の原因となり、その結果として地球温暖化などが進行しています。 それを防ぐ、抑えるためにも再生可能エネルギーや新たなエネルギー資源の確立などが必要であるといわれています。


【コマンドコードとコマンドブロック】

マインクラフトにはコマンドという、ゲームで使用する文字を打ってアイテムを取得したり、一瞬にして建物を建てるなどが出来る公式の、いわゆる"裏技"があります。




コマンドは、コマンドブロックかチャットから実行でき、ターゲットセレクターや、様々なコマンドを用いることでマインクラフトをさらに楽しめる要素となっています。










今回の第3回体験会で取り上げたSDGsの7番や、第4回で取り上げる11番などはマインクラフトで作品にしやすいテーマだと思います。 SDGsは、全体的な共通のテーマとして「誰もが元気に安心して暮らせる社会」というのがあります。 これはエネルギー問題や、住む場所に困っている人々、社会的に生きずらい人々が不自由なく暮らせる社会を意味しています。


具体的な対策として、

1.エネルギー問題の解決: 持続可能なエネルギー源の利用や効率的なエネルギー使用を促進し、環境に優しい社会を作ります。

2.適切な住居の提供: 住む場所に困っている人々に対し、適切な住環境を提供します。貧困や災害の影響を受けやすい人々を支援し、安定した住まいを提供することが重要です。

3.社会的な包括性の確保: 社会的に生きづらい人々に対し、包括的な支援を行います。社会的な差別や偏見を解消し、全ての人々が尊重され、参加できる社会を構築します。


このように、7番や11番のテーマは、誰もが元気で安心して暮らせる社会を築くためのさまざまな取り組みを含んでおり、エネルギー問題の解決や適切な住居の提供、社会的な包括性の確保などが重要な要素となります。

これらの取り組みは、ゲームや作品を通じても表現することができ、より多くの人々にSDGsの重要性を伝えることができるとおもいます。


現実では様々な問題を解決するには、対策を考え、実現するために長い年月が必要ですが、マインクラフトなどのゲームでは思いついたアイデアをすぐに形にできます。

皆さんの想像力と創造力が社会のためになるという気持ちで私は授業をしていますので、まだまだ知識や技術を提供したいと思っています!




第4回体験会

授業では、SDGs11番の「持続可能な都市とコミュニティを作ろう」と「マイクラプログラミング」を学びました。


持続可能な都市とコミュニティを作ろう

都市の拡大が進む中で、都市を安全かつ持続可能な場所にするための努力を目指しています。

ここには建築、交通、緑化、都市計画など様々な課題が含まれます。



みなさんは今住んでいるお家の金額を知っていますか?

一戸建ての人や、マンションや賃貸の方もいると思います。 実は一戸建てを買おうとするとおよそ3000万円ほどかかります、賃貸でも月平均5万~7万ほど掛かります。



世界中にいる貧困層やスラム街の人々は家が買えないほど生活が厳しく、野宿やゴミを集めて小屋をつくるなどして、 居住スペースを確保しています。

ですが、簡易的に建てられた小屋に十分な安全性はありません。 地震や、台風による被害を防げるわけではないので、そのような人々にも安価、安くて安全な家を提供しようというのが一つ目の課題です。


今でも日本の田舎の方だと、電車がない、あっても1時間に1本ほどしか来ない、そのような地域が一定数日本でもあります。

他にも海外では、舗装、整えられた道路がない場所がまだまだ存在します。 そのような整えられていない道路の整備、大気汚染の低減や、 公共交通機関の普及によってすべての人の移動手段の確保をしようというのが課題です。



世界に古くから、存在し様々な人類の発展につながった世界遺産 その中には文化遺産や自然遺産など複数の分類があり、そういったものを保護し、価値を高めようという取り組みも この目標の一つです。


文化遺産とは、人々の文化的活動によって生み出された無形・有形の場所や物であり、原爆ドームや姫路城などがこれに当たる。

自然遺産とは、自然現象または、美しさに価値があるとされたものがこれに当たります。 北海道の知床(しれとこ)などがあり、生物、植物が生きやすい環境が”自然に”出来ており、自然の豊かさや、生態系の価値により 2005年世界自然遺産に選ばれました。 このような価値のあるものを保護し、価値を保つことも課題の一つです。



これらを実現し、続けていくことを最終的な目標としておりそのためには様々な計画を必要とします。 皆さんもどうすればこれらが実現できるか”計画”してみましょう。




マイクラプログラミング

教育版マインクラフトには、エージェントというキャラにプログラムを入れることで自由に動かすことが出来ます。



マインクラフトのプログラミングは、みなさんが日々行っているブロックをつなげてプログラムをつくる、 「ビジュアルプログラミング」と呼ばれる形でプログラムを行います。

ブロックを並べたり、壁をつくったりなど単純な作業をエージェントに行わせることにより自身は別の作業をすることができ 作業の効率化を図ることが出来ます。




テーマに基づくプログラミングがどのように具体的な作品につながるか?


テーマを設定することで、皆さんは特定の問題や目標に向かって、知識とスキルを応用します。

例えば、SDGsの11番の目標をテーマに設定した場合、みなさんはマインクラフト内で持続可能な都市やコミュニティを考え、その実現のためのプログラムを作成します。

これにより、みなさんは自分たちのプログラミングスキルを活用して、実際の課題に対応する具体的な解決策を考えることが出来るようになると思います。



【まとめ】

SDGsの11番の目標、「持続可能な都市とコミュニティを作ろう」は、私たちがより良い未来を築くための重要な方向性を示しています。

教育版マインクラフトによるプログラミングを行っている際のみなさんの創造力には、今回だけでなく今までの体験の中でも輝いている部分がたくさんありました。

楽しみながら勉強するということを目標にみなさんと体験を重ねてきましたがみなさんの創造力で私の方が学ぶことが多かった印象です。


マイクラだけでなく、プログラミングはみなさんの創造力を形にすることを目標として、それを実現する手段として活用できます。

具体的なテーマを設定することで、みなさんは自分たちのプログラミングスキルを実際の問題解決に応用することができるようになり これがみなさんの自主性と創造力を引き出す一方で、より持続可能な未来を想像でき、直接的な学びへとつながると思います。

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