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【🧠Yononaka⑮】AI(人工知能) 3/26

昨年から実施していたオンラインアクティブラーニングの「よのなか科」ですが、今年度から「Yononaka」に名称変更いたしました。

HPも一新しておりますのでご一読いただけると幸いです!




3月のテーマは「AI(人工知能)」

今回も受講生からのリクエストテーマでした!

授業後に思わず「ワクワク」してしまう、そんな時間を過ごすことを目指したワーク。いま流行りのChatGPTのことも取り上げながら、さまざまな視点からAI(人工知能)について、参加者同士で深く考えていきました。




2023/3/26「AI(人工知能)」について考える


今回の参加者は13名でした。

(小学生:3名、中学生:3名、高校生:5名、大学生以上:2名)

4つのグループでワークに取り組みました。



ワーク①「AI(人工知能)が得意なことってなんだろう」


アイスブレイクで「AIのイメージ」について意見共有した後、「AIができること、得意なこと」について共有しました。1分間の個人ワークの後、グループに分かれて3分間意見共有を行いました。


3グループの意見



「AIテキストマイニング」を使って、参加者の意見を分析した結果はこちらです。

青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞。出現頻度でサイズの大小を表しています。



多くの参加者から「計算が得意」と意見が出ました。計算能力は、AIの基本的な特徴として認識しているようです。

情報の集積、単純な作業や繰り返しの作業についての意見もあります。「正解がある質問に答えること」といった意見もありました。


また、今回は特別な参加者にも入ってもらいました。「AIくん」です。

早速AIくんにもワーク①の問いに答えてもらいました。



AI(人工知能)が得意なことは、たくさんのデータを学習して、パターンを見つけることです。例えば、画像認識で物や顔を見分けたり、文章を理解して質問に答えたり、ゲームで上手にプレイしたりすることができます。AIは、人がやるよりも速く、正確に仕事をこなすことができる場合があります。ただし、AIは人が教えたことや学習したデータに基づいて動くので、まだ知らないことや新しい状況に対応するのは難しいこともあります。

ワーク①AI(人工知能)が得意なこと ってなんだろう




ワーク②「AIを使った新しい遊びを考えよう」


ワーク2はアイデアを出し合うワークです。今回は「自由なアイデアを出すこと」をいつも以上に意識してもらいました。「これちょっと違うかなぁ」と思うのではなく、自分が考えたことをそのまま口に出す練習です。個人ワーク1分、グループワーク3分。


3グループの意見




自由なアイデアを意識したからか、元々の参加者のポテンシャルかは分かりませんが、魅力的なアイデアがたくさん出ました。

なかでも、AIと人間が共同で何かを作成する遊びが多かったです。リレー小説やAIに脚本を書かせて人が訂正するゲームなどの意見です。これらの遊びは、人間の感性とAIの知識や学習能力が協力することで、今までにない新しい価値を生み出すんじゃないかなと期待しちゃいます。


人間とAIが競い合って答える遊びも多かったですね。下手な絵を当てるゲーム、変な日本語がどの言語に似ているかを考えるゲーム、おかしな予測変換を見て、元の言葉を当てるゲームなど。これらの遊びは、楽しみながらAIの能力を試すことができ、AIについての理解も深まりそうだと思いました。

また、コンピュータのおかしな部分や違和感を抱く部分を、あえて生かして遊びに変えてしまうという点に感心しました。「楽しみを見出す」能力が長けているなぁと感じました。


ワーク①同様、AIくんにも意見を出してもらいました。



「AIアートバトル」です。

この遊びでは、参加者たちがAIを使って短時間で美しい絵を描きます。

それぞれの参加者は、自分の好きな画風やテーマを選んで、AIに指示を出し、AIはその指示に従って絵を描きます。

制限時間が終わったら、参加者たちが投票し、最も得票数が多かった絵を描いた参加者が勝ち、そのAIアーティストになります。

ワーク②AIを使った新しい遊びを考えよう




いかがでしょうか?

正直、参加者の意見の方がワクワクしておもしろいアイデアだと個人的に思いました。実は、この意見を踏まえて「参加者にもっと自由なアイデアを促そう」と考えていたのですが、ワーク②の意見が各参加者らしいオリジナリティあふれるアイデアだったため、何も言うことがなくなりました(笑)




ワーク③「AIを使った新しい〇〇を考えよう」


続いては、先ほどの「遊び」の部分も自分で考えるワーク。新しい〇〇を考えまして、内容は△△です。といった形式で意見共有してもらいました。

個人ワーク1分、グループワーク4分で実施しました。


3グループの意見




新しい防犯カメラ、ベット、テレビ、交通など、日常生活の利便性を向上させるアイデアが多かったように思います。近い将来、商品開発されているであろう意見がたくさん出ました。

新しい勉強方法や授業スタイル、献立の提案などの意見からは、AIを使って個々の状況に合わせたサービスを提供することが伺えます。

新しい建物の設計は、最低限の要望さえ伝えれば形にしてくれるという夢のようなアイデア。人間の想像力を拡張するためにAIを使う意見ですね!

新しい世界のアイデアもいいですね!仮想空間で、買い物や娯楽を体験できるし、AIのシミュレーション能力を活用して、現実世界では実現しきれないことも体験できる世界。あらゆることの限界が突破されてきそうです。


といったように、自由なアイデアがこのワークでも飛び交いました。現実になる日は意外と近いかもしれません。



ワーク③の後に伝えたことをそのまま記します。

参加者の「AIくん」ですが、実は「ChatGPT」というサービスです。ChatGPTは、インターネットにあるたくさんの文章を読んで勉強した人工知能で、途中の文章から続きを考えることが得意です。


例えば

「今日はとてもいい天気だったので、私は___」

こんな文章があったときに、


「私は公園に行って遊びました。」 「私は家でゲームをしました。」

というように、ChatGPTは推測することができます。


そして、

「何をされたのでしょうか?」

という感じで、会話を続けることができます。



でも、実際に公園やゲームについて知っているわけではありません。「ChatGPT」はたくさんの文章を読んで勉強しているだけなので、それをもとに会話はできるけど、本当に分かっているわけではないんですね。だから、時々間違ったことやおかしなことを書くこともあります。



つまり、例えていうと、たくさんの文章で教育された「ものまねマシン」。与えられたデータに基づいて「もっともらしい文章」を生成することができるコンピュータなのです。なので、たまにでたらめな回答をすることもあるため、使い方には工夫が必要です。





ワーク④「ChatGPTを使ってなにができるだろう」


いま説明した「ChatGPT」を使ってなにができるか、参加者のみなさんにも考えてもらいました。個人ワーク1分、グループワーク4分。



3グループの意見




作文の宿題で文字数を補完する、というのは小学3年生の意見です。あくまでも自分の思ったことを伝えること前提です。文字数を指定されたときに、話を膨らますことに時間を取られてしまうため、そこはChatGPTにお任せしようという感じです。参加者一同納得の様子でした。


作詞や脚本作成といったクリエイティブな活動にもChatGPTは活用できるのではないか、という意見もありました。ただ「0から1」にするのはあくまでも人間で、「1を広げていく」のがChatGPT含めコンピュータの役割だ、ということにも言及していました。非常に鋭い意見だと思います。人間の創造力を補完する存在として、AIは活躍してくれそうですね!


新しいダジャレや早口言葉を生み出すといった、エンターテイメント性のある意見も出ました。寂しいときの相手や人生相談など、対話によって日常生活に彩りを加える役割も期待できますね。


というところで前半終了。結構な情報量で参加者はお疲れの様子でしたが、5分の休憩した後2つのワークを行いました(笑)



ワーク⑤「動画を見て考えよう(AIチャットくん)」


後半ではまず、「ChatGPT」を使ってサービスを作った人の話を聞いてもらいました。ChatGPTのAPIが公開されたその日にプログラムを実装し、3日で20万人登録者を獲得したサービス「AIチャットくん」を作った、渋谷幸人さんの話です。



動画を見終わったあと、1分間感想を書く時間を設けました。

その後に話したことを、下記にそのまま書き出します。


ChatGPTを使ったサービスは、他にもあって、例えば「謝罪文や記事の作成するサービス」や「動画や音声を文字で書き起こしするサービス」があったりします。



また、言葉から何かを作るサービスが、特に今年から増えていて、画像を作ったり、音楽や動画を作れるAIサービスが出てきています。



そんななかで、さっき見てくれた動画の「AIチャットくん」ですが、これはChatGPTに相談しながら、API公開のその日に作り上げた、ということがすごいと思っています。爆速で行動したところが良かったんじゃないかなと思っています。


AIサービスが、これからもっともっと増えていくことが予測されます。そこで最後のワークではみなさんに未来予測をしてもらおうと思います。




ワーク⑥「「2030年」はどんな世界になっているだろう」


今から7年後の2030年はどんな世界になっているのか、個人ワークで2分間時間を取ってイメージしていきました。そして、「そのイメージした世界に向けて、今から自分がしていきたいこと」について、個人ワーク1分間で考えました。意見がまとまった順に 1人ずつ意見共有しました。


1人1人の意見


1人1人の意見




少しでも未来をイメージする時間を取ることで、現在の社会状況や自分の状態に対して、新たな視点から眺めることができると思っています。

そこから自分のやりたいことを考え、他者の前で発表することで、将来の方向性が見えてくるんじゃないかなと考えます。


2030年には、人間とAIが共存する社会が一層発展し、仕事や日常生活の様々な分野でAIが活用されていくでしょう。

その世界に向けて、プログラミングの基礎を理解してAIを活用できるようにしたいという意見や、AIと人間の得意なことを見極め、効率的に行動を選択したいという意見、人間としての強み(コミュニケーションや判断力)を高めて、AIと協力していきたいという意見など、自分なりの考えが共有されました。


また、サービスの自動化が進み、人間は動かなくても良い生活を送ることで、身体がだんだん弱くなり病院が増えてくる、といったように深く思考を巡らせた参加者もいました。

思考の軌跡が言語化されることで、大勢が納得できる解答になると思います。

他にもさまざまなオリジナリティあふれる考えを共有しあえて、密度の濃い時間を過ごせたなぁと思っています。


授業後に話したことをそのまま記します。


シンギュラリティって言葉は聞いたことありますか?

コンピューターが人間よりもずっと賢くなって、1000ドルのパソコン、20万円以内のパソコンでも人間の能力を超える性能をもつようになる時期のことで、2045年にはくるだろうと予測されています。2029年にはコンピュータは人間の知能を超えると言われています。



そうなると、コンピューターは、自分で考えたり学んだりして、人間が作ったものやルールを超えてしまう可能性もあると言われています。

そういうことを意識してしまうくらい、いま注目されている「ChatGPT」ですが、さっきも言ったように、現段階では、もっともらしい文章を生成する「コンピュータ」です。



ここで、ちょっと考えてみて下さい。

最後のワークで2030年の予測をしてもらいましたが、それってみなさんが生み出した考えですか・・?



おそらく、ネットやYouTubeを見て、本を読んで、誰かから聞いた話をもとに作られた意見だと思います。

と考えると、僕ら人間も実は「もっとらしい言葉」を喋るだけの「ものまね人間」なのかも知れません。



僕は、これまで得た知識をベースに文章を生成していますが、このプロセスと「ChatGPT」がやっていることに、違いはあるのでしょうか?

ちなみに、今僕が話している説明文は、実はChatGPTに考えてもらいました。





というところで、今回のワークは終了しました(笑)

みなさんも一度考えてみてください。



次回のテーマも参加者のリクエストです。

「じかん」について、さまざまな視点から考えるワークをしていきます。

予習や事前知識は要りません。

聞くだけ参加などでもOKです。

自然体でお気軽にご参加いただけると幸いです。


日時:4/23(日) 10:30~12:00:「じかん」



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