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【🧠Yononaka⑳】日本と世界 8/2

アクティブラーニング「Yononaka」前回テーマが「世界」だったことから、今回は我が国「日本」について考えを深めるワークを実施しました。

今回の参加者は8名(小学生:1名、中学生:1名、高校生:3名、大学生以上:3名)2つのグループでワークに取り組みました。



ワーク①「日本の特徴ってなんだろう」

まずは各々が思う「日本の特徴」について共有しました。



食文化、伝統的な工芸品、エンターテインメント、建築など多種類のテーマが出ました。特に印象的だったのは、「日本は長い歴史を通じて、独自の文化や伝統を大事にしてきた」という視点です。この意見は、日本の大きな特色としての価値をしっかりと捉えていると感じました。

日本の特徴をひとことで言うのは大変ですが、その分日本のことを多方面から考えることができたと思います。



ワーク②「日本の特徴はどのようにして作られたのだろう」

その特徴はどのように形成されたのか?もう一歩深く考える問いです。



参加者たちは、自分の経験や知識をもとに意見を共有し、互いの意見から新しい発見をした様子でした。自然、地理、歴史、そして人々の性格など、さまざまな意見が出ました。特に「島国」としての位置づけが、他国との物理的な接触を少なくし、独自の文化を育て、守ってきたという意見が目立ちました。

しかし、今はインターネットによって、全世界と繋がることができます。言語の違いはありますが、それを乗り越えれば、さまざまな国の文化や伝統を共有することができる時代です。その点については次のワークで意見共有していきました。



ワーク③「日本語を話さずに仲良くなるにはどうしたらいいだろう」

現在の日本の人口構造は、44歳以下の人口が少なく、45歳以上の人が多いという特徴があります。いわゆる少子高齢化です。2025年には日本の人口の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となると予測されています。



高齢者が増えることで、働けない人々が増え、年金生活を送る人が多くなるため、彼らをサポートする必要が出てきます。このような状況に対応するため、ロボットや自動化技術の導入が進められております。また、外国の労働者の受け入れも拡大しており、今後さらに海外の方との接点が多くなると予想されます。それを踏まえ、次のワークでは「海外の方とのコミュニケーション」について考えていきました。

日本語を話せない方と、どのようにして良好な関係を築くか、各々意見共有をしました。



翻訳アプリなどのテクノロジーを使うことや、手や体を使って伝えるなど、たくさんの方法が考えられました。特に、相手と共通の趣味や好きなことを通して交流するという意見が多く、それを知るために、まずは相手に聞く、そして、それに関連した相手の言語だけでも覚えて話せるようにするという意見もありました。

最初に笑顔やジェスチャーで相手に安心感を与えてから、会話に入るというのは、日本人同士でも同じコミュニケーション方法ですね。このワークを通じて、言語はコミュニケーションのツールの一つであり、それ以外でも人々との関係を築く方法はいくつもある、ということを再認識できたと思います。


以下、前半ワークのまとめです。

先ほど「2025年問題」というテーマでお話ししましたが、それは労働者の減少を意味しています。それに加えて、人口減少によって消費者、つまり商品やサービスを購入する人の数も減少していくと考えられます。

現在時点でも日本のGDP、すなわち国内総生産は、30年の間大きく変わっていません。その間、アメリカ、中国などの国々は急成長を遂げており、インドは日本とほぼ同じ水準に迫っています。



「日本で」「日本人と」「日本のものを」「日本語を使いながら」仕事や生活をするのがまだまだ一般的だと思いますが、みなさんが社会に出て働くころには、もっと世界が身近になるでしょう。



さて、後半のワークではゲスト「あきのりさん」をお迎えします。英語を使って、世界の企業をつなぐ仕事をされています。現在は横浜在住ですが、昨年までシンガポールで生活されていました。後ほど、私がインタビュアーとして彼の興味深い話をお聞きします。





ワーク④「ゲストの話を聞いて考えよう」

インタビュー形式でお話を伺いました。

2019年から3年半シンガポールに駐在。シンガポールは外国人が全人口の約4割を占める多国籍な国で、中華系やマレー系、インド系など、多様な背景を持つ人々とコミュニケーションを取られたようです。そもそも「外国人」という概念がほとんどないようですね。

子供の頃から英語に興味を持たれていて、サッカーの影響が大きかったようです。特に英語を中心に勉強されて教員免許もお持ちですが、英話を話せるようになったのは、シンガポールに移住してからだと話されていました。やはり現地で使うことで、話さるようになるのですね。また、シンガポールで特に交友が深かった人とは「趣味のサッカー」がきっかけとのことで、ワーク③で多かった参加者の意見「共通の趣味を通して交流する」が良い方法であるのが分かりますね。

個人的に最も印象的だったのが、「海外の方と話すときに意識していることはありますか?」の質問に対するお話。「相手が外国人であるという事実よりも、人としてのコミュニケーションが重要であると感じています。 言語の違いや文化の違いがあっても、基本的には人と人とのコミュニケーションとして捉えるべきだと考えています。」とおっしゃられました。ハっとさせられる回答で、新しい視点を提供していただきました。


その後参加者からの質疑にもご回答いただき、貴重なお時間を過ごさせていただきました。あきのりさん、ありがとうございました!



ワーク⑤「ゲストの話、今日のワークをふまえての感想など」

今回はあきのりさんのお話の余韻を残しつつ終えたいという思いで、最後はフリーで参加者1人ずつ感じたことを共有してもらいました。

参加者の意見を、一部箇条書きにまとめます。


・日本の独特な文化や特徴を再確認し、それが海外の人との接点として使えると気づいた。学校でカンボジアへの留学の機会があるが、あきのりさんの話を聞いて、それにチャレンジしようと思った。

・英語を勉強するだけではなく、現地で使うことが大切だと感じた。そして、実際に使おうとすると勇気が必要だと実感した。

・ゲストのあきのりさんの話から、英語が苦手でも海外でチャレンジする価値があると感じた。英語の苦手意識を乗り越え、自分の力で海外で活動してみたいと考えた。

・日本の文化を知っている日本人は少ない。まずは日本の文化を知ること。そして海外の文化を学び、日本の伝統的な文化と組み合わせることで新しい文化が生まれるかもしれないと思った。


フリーテーマという初めての試みでしたが、参加者全員が自分ならではの感想を自由に話していました。ゲストの話に触れて意見を述べたり、ワーク全体の感想を話したり、日本と世界というテーマに基づいて、自分の日常で疑問に思っていることを話す人もいました。「難しかったけど、非常に学びが多かった」「初参加で緊張したし、頭がぐちゃぐちゃです。でも海外への意識が高まりました」といった正直な感想もありましたね。



次回のテーマは「エネルギー」についてです。

いつものオンライン開催で、さまざまな視点から考えるワークをしていきます。

予習や事前知識は要りません。

自然体でお気軽にご参加いただけると幸いです。



日時:9/17(日) 10:30~12:00:「エネルギー

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