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キャリア教育よのなか科レポート⑩「おかね(経済編)」

「おかね(経済編)」について考える 2022/10/23

今回の参加者は9名でした。

(小学生高学年:1名、中学生:3名、高校生:1名、大学生以上:4名)

3つのグループ(各3人)でワークに取り組みました。



ワーク①「ポテチの値段について考えよう」


4種類のポテトチップスと値段が書いています。それを見て思ったこと、どうして値段が違うのか、どうしてこの値段なのか、などを考えていきました。まず1分間の個人ワークで自分の考えを書き出し、その後グループに分かれて3分間の意見共有を行いました。



活発な意見が出ました。期間限定への反応が大きかったように思います。20円の差を高いと思うか安いと思うかは人それぞれ違うことを改めて感じました。

また商品と値段だけでなく、その商品を作るコストや原料国まで考えを進めて話し合っているところが良いと思いました。ワークの質問や授業テーマはあくまでも「話題の種」であるので、そこから話を飛躍させていくのは好ましいですし、学びになる範囲も広がると思います。上級生中心に話を展開していましたが、下級生もリアクションを取りながら学んでいる様子でした。



ワーク②「どうして値段は動くのだろう」


112円のカルビーうすしお味、実は2年前と比べると大体18円くらい値上がりしています。同じくiphoneも大幅に値上がりしています。

最近よく聞く「値上げ」「物価高」という言葉。反対に「〇円off」「半額セール」など値段の上下を表す言葉をよく耳にすると思います。

そこでワーク2では、値段が動く理由について考えていきました。個人ワーク2分、グループワーク4分でした。



需要と供給の関係をすでに理解している受講生が半数以上いたことは驚きでしたが、他にもさまざまな意見が出ていました。個人的には「需要と供給と欲」という意見が面白かったです(笑) 人間社会の本質をとらえているなぁと思いました。




ワーク①②のまとめです。

授業内で話したことを再現します。


たとえば100円の水が3本売られていて、それを5人の人が買いたい!って思っているとします。買いたい人が売りたい量より多い状況です。

そうすると100円より高くなってもいいから買いたい!って人が出てきて、売りたい量と同じところまで値段が上がっていきます。

この場合水が3本売れるところの150円近くまで値上げしていくようになります。



反対に、売りたい量より100円で買いたい人の方が少ない場合、3本が売れるところまで値段を下げていきます。




このように値段は上がったり下がったりしながら、基本的には「買いたい量と売りたい量のバランス」で決まっていきます。そして、買いたい量を需要、売りたい量を供給といい、この関係を「需要と供給」といいます。






ワーク③「水を1,000円 で売る方法」

アイデア出しのワークです。一般的に約100円で売られている500mlの水を、1,000円で売る方法を考えていきました。個人ワーク2分、グループワーク4分でした。



ある受講生が、この質問を考えるとき「悪者になった気持ちだった」と言って、ほぼ全員が共感している様子が面白かったです(笑) 10倍の値段というのが少々大げさだったかもしれません(笑)

それでも参加者のアイデアを引き出せたので良かったと思います。アイデア出しのワークは盛り上がるし、気づきや発見も大きいと思います。


ワーク①②③のまとめです。

授業内で話したことを再現します。


ワーク1では「値段の違い」、ワーク2では「値段の動き」について考え、

ワーク3では水を1000円で売る方法、つまり「一見高いと思われることを安く感じてもらうにはどうするか」ってことを考えていきました。

通常は100円の水でも、アフリカの砂漠のような暑くてたまらないところに行くと1000円でも売れるかもしれません。

このように、売る場所を変えたり、他の意味を加えたりすることで、1000円という値段の感じ方が変わってくると思います。



また、今日は経済編ということですが、経済って、小中学生にはあまりなじみのない言葉かもしれません。簡単にいうと「おかねを使ったり稼いだりすること」です。放課後に友達とコンビニに行ってお菓子を買ったり、スマホゲームで課金したりするのも経済の一部です。そうゆわれると結構身近になると思います。




最近「値上げ」とか「物価高」とか、ニュースで耳にする人もいると思いますが、これらも「需要と供給」で説明できます。

いまロシアとウクライナで戦争が起きていますよね。その影響で原油の量が減っています。原油は車を動かすガソリンや、電気などのエネルギーのことです。なので、原油の量が少なくなると、ガソリンや電気が減ります。

すると、商品を運んだり商品を作る値段が上がります。

その影響を受け、様々なモノやサービスの値段が上がります。あるいは入っている量が少なくなります。




また「円安」や「ドル高」といった言葉についても説明します。

日本では何か買うときに「円」を使いますが、アメリカでは「ドル」を使います。なので、アメリカに行って「円」を使った買い物をすることは基本的にできません。アメリカに行く前に、円とドルを交換しておく必要があります。このとき円とドルを交換する値段のことを「為替レート」といいます。



為替レートも日々動いています。2年前は「1ドル104円」で交換することができましたが、いまは「1ドル」交換するのに147円必要になっています。(22/10/23時点)

このように、ドルの値段が高くなっていくことを「ドル高」あるいは「円安」と呼ばれています。特に1年間で1ドル36円も上がっているので、現在ニュースの報道が増えています。

この「ドル高・円安」には様々な要因があるので、また自分で調べていただきたいですが、簡単に言うと「円に比べてドルが欲しいと思う人が増えている」ということです。この「需要と供給」の関係が、値段を決めるうえでは超重要になっています。



ここで前半のワークは終了。

5分間の休憩をはさみました。





ワーク④「動画を見て考えよう」

コイケヤが販売している高級ポテチ「今金男爵ポテトチップス」に関する動画を見て考えました。1袋1,480円でも売り切れ必須の超人気商品で、「幻のポテチ」と呼ばれる理由は何なのか。事前に1分間時間をとり、売れる理由について個人で考えてもらってから動画視聴しました。



参加者の感想です。






ワーク⑤「知恵を加えて価値を高める」

あえて値段の高い芋を使用し、極限まで味の質を上げる工夫を凝らすことで、1,480円でも売れるという話でした。他にも、「オール手作業」「極厚」「出来立て配送」の商品も紹介されていました。

このようにして、最後のワークでは「知恵を加えて価値を高める」ことを考えていきました。モノ・サービス・遊びなど、内容は問いません。個人で考える時間は3分、内容がまとまった人から順に全体共有しました。



毎回思いますが、大人よりアイデアを出すのに長けているなぁと思います(笑) 今回も1人1人異なった意見を共有している姿に凄みを感じました。

「靴×つま先をあげる機能」の意見いいですねぇ。おばあさんのために何かできないか考え、現状の問題を観察し仮説を立てる。想いがこめられた素晴らしい意見だったと思いました。


好奇心が高ければ豊富なアイデアを出せるし、他者の意見も興味を持って聞くことができます。その好奇心を育んでいけるような時間を、今後も作っていきたいと思っています!

次回のテーマは「ロボット」です。ロボットプログラミングを受講されている方にはぜひ参加いただきたいです!


身近なテーマを参加者同士でいろんな角度から考えていくのがよのなか科の特徴です。自分以外の人の話をしっかり聞いて拍手でリアクションし合いながら、いろんな考えに触れて視野を広げていってもらえるといいなぁと思っています。




これまでキープオンでは、11回開催してきました。

8月「いきる」 10月「ものづくり」 12月「ことば」 1月「インターネット」 2月「いなか」 3月「アイデア」 4月「べんきょう」 5月「おかね」 6月「しごと」 7月「いきる(ライフイベント編)」 8月「コミュニケーション」


受講生は、"自分の考えを言葉にする"ことに少しずつ慣れてきたように感じています。こどもたちからの「やりたい!」という声に応えるかたちで、2022年からは新カリキュラムとして、毎月開催していきます。


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