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自分カイシャづくり体験「自分は何キャラ?性格と価値観」6/9

4回目の授業レポートです。

こちらの動画から授業の様子を見ていただければと思います!



参加者はスタッフを入れて23名。小学生8名、中学生7名、高校生2名、大学生以上6名と異年齢が集まるなかで、意見を共有し合いながら進めていきました。



6月からは「聞く」というステージに移ります。

今回は前半で、参加者が先月末に書いたレポートの共有を5人グループで行い、そこで、「自分以外の人のレポートに対してコメントや質問をする」ということをしました。すぐにフィードバックを返すには「よく聞く」ことが必要不可欠です。


そして、後半はゲスト(みかん先生)のお話を聞く時間を設けました。来週は「きくとは何か」を考えるYononakaの授業ですし、6月下旬からは職業人へのお仕事インタビューを体験していきます。まさに「聞く」マンスリーです。



ワーク① 5月のレポート『自分のやりたいこと』を共有しよう


前回のワーク(5/26)で経営者にとって大事な3つのポイントについてお話ししました。

ただ自分がやりたいことをやるだけでなく、商品という形にしてお客さんに届け、「+」を生み出すというところまでイメージして、レポートを書いてもらいました。



参加者全員のレポートはこちらです。



3つのグループに分かれて、各レポートについてコメントと質問を検討していきました。ここではその様子を一部紹介します。



その他の様子はこちらの動画をご参照ください。(05:15頃~)



今回のレポートでは、実現可能かは気にせず、壮大なアイデアも大歓迎ということにしていました。いわゆる的外れな意見であっても、3つのポイントがしっかり書けて伝えることができればOKでした。



特に「どんな+を与えられるか」という部分がしっかり書けていれば、そこを深掘りしていくことで現実的な商品やサービスにつなげていくことが可能だと思います。

たとえば、GoogleはマップやYouTube、スマホパソコンAIなど様々なモノ・サービスを世界中に展開していますが、設立当初は「検索エンジン」を中心に販売していました。当時は家庭用パソコンが普及し始めのころで、専門的な知識がある人だけが利用できるという状況。そこでGoogleは「検索するのが難しい人」に向けて、「シンプルで使いやすい検索エンジン」を提供していきました。それにはGooglieの企業理念が関係しています。



理念とは、会社での共通意識や目標のことで、Googleにとってそれは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにしたい」ということ。それを軸に、地図情報を整理してアクセスしやすいようにGoogleマップを、動画を整理してアクセスしやすいようにYouTubeのサービスをスタートさせてきました。つまり、企業理念につながる「どんな+を与えられるか」という部分を検討することが会社を創るうえで重要だということです。

参加者に対して問いかけを交えながら、任天堂やソニーの事例も挙げながら、話していきました。



任天堂の当初のサービス「花札やトランプ」について小学6年生が知っていたことにびっくりしました(笑)


またワーク①において、実は似ている意見でグループをつくり、共有していきました。

食べ物グループ、対人サービスグループ、対モノづくりグループです。

しかし、そのなかでも意見の違いがありました。主に「どんな+を与えられるか」という部分ですね。それを共有し合うことで新たな気づきがあったと思いますし、その意見の違いに、1人1人の個性があらわれていると思います。

言い方を変えると「キャラクター性」です。


ここからはその「キャラクター」に着目して、ワークを進めていきました。



「アニメに出てくる」

「二次元の実際には会えないもの」

「人間が作りだしたもの」


なるほど。そしたらキャラクターをつくる要素はなんやろう?


「魔法とか?」

「性格」


なるほど、ありがとう!

そうですね。簡単にキャラクターの要素を上げると、性格・興味・価値観などがあげられると思います。



簡単に説明すると、性格とは心の傾向や態度、反応のパターン。興味とは何が好きなのか。価値観とは何を大切にしているかという考え方や信念のことです。これをドラえもんを例にするとこんな感じですよね。



このなかで「価値観」って何かと聞かれると、答えるのが結構難しいと思います。〇〇くんの価値観は何ですか?と聞いてもパッと言えないですよね。だけど、この価値観がキャラクターを表す根本の部分になり、とても重要な言葉です。それを次のワークでは考えていきたいと思います。


ちなみにドラえもんの価値観はなんだろう?


「のび太を助けること!」


おっいいですね!



ワーク②「自分の価値観について考えよう」



先ほども言ったように、いきなりあなたの価値観は何ですか?と聞いても難しいと思うので、10個の言葉をピックアップしました。そこから3つ選んで、順位をつけてもらい、その理由をグループで共有してもらいたいと思います。

先ほど〇〇くんが言ってくれた「のび太を助けること!」という意見、他の人を助ける、あるいはほかの人の役に立つという観点は「愛/貢献」という言葉で捉えてください。


・・


このあと簡単に10個の言葉を説明してから、グループ共有を行いました。



少し難しいワークかと思っていましたが、しっかり自分の頭で考えて選び、順位をつけていました。それだけでなく言葉同士のつながりを表現したり、選ばなかった理由を共有したり、また「失敗」という10個のリストにない言葉を紡いでいる人もいました。

同じ価値観であっても、参加者によって少しずつ捉え方だったり、選んだ理由が異なっていた部分もおもしろかったです。


全体共有後に、アニメキャラクターの価値観についてみんなで考えていきました。



ルフィはなんやろう?


「冒険冒険!」

「海賊王になりたいと言っているから達成もある」


なるほど!いろんな仲間連れているから「多様性」も含まれるかもね。んじゃアンパンマンはどう?


「愛」

「愛と勇気だから、冒険もちゃう」


そうやね!あと「コミュニケーション」とかもあるかもね。

このようにそれぞれのキャラクターには固有の価値観が決められているので、人間味があり僕たちも共感できるのだと思います。


そしたら、似た言葉で「能力や得意」というのもありますが、それは何でしょうか?


「戦うこと」

「解決力」

「信頼?」

「暴力」

「うーん、強いこと」


なるほど、いいですね。

戦いというワードが出ました。ルフィとアンパンマンに関していうと、主人公なので基本的に「強い」と思います。でも、たとえばアンパンマンがワンピースの世界に行っても強いのでしょうか?(笑)


「さすがに勝たれへんかな」

「アンパンチひとつじゃ心もとない」

「アンパンマンの世界じゃ最強やけど、あんぱんやしなぁ」

「ルフィに食べられそう」


なるほど(笑)

そうですよね。つまり、得意なことや能力、例えば走るの速いこととか、絵を描くこと、歌がうまいことなどって環境によって変わりやすいといえますよね。

コミュニティによって立場が変わるというか、この学校ではそうでもなかったけど、転校先では新たな自分の才能に気づけたとか、そういうのあると思います。

その一方で、先ほどワーク②で考えた価値観に関しては、自分の内側にあるモノなので、周りの環境に左右されにくいと思います。何を大切にしているかという考え方や信念は、ありのままの自分を表すものだと思います。



また、これらの価値観について、何が良いとか悪いとか、どれを選んだら正解だとかはないです。〇〇くんが言ってくれた「失敗」のように、今回のリストにはしっくりくる言葉なかったなぁというのもOKですので、じゃあ他にどんな言葉があるのかな?と日常で疑問を投げかけながら、過ごしてもらいたいなぁと思います。


・・


ここで3分間の休憩を挟み、ゲスト(みかん先生)のお話を伺いました。


みかん先生は元々小学校の先生をされていた方で、現在は、アドラー心理学・大学・コミュニケーションの講師をやられていたり、小学校のアドバイザーをされていたり、学校の外側から子どもたちが幸せに生きていくためのサポートになる活動をされています。


ざっと数えると9個くらい?の活動をされているみかん先生ですが、実は子供のころはモチベーションが低かったといおっしゃられていました。学校の先生になられたのも「成り行き」だったとのこと。それでも目の前のことに一生懸命取り組むことを意識したこと、先生になってから勉強が好きになってたくさんの本を読まれたことで、これだけ好きなことにあふれる生活を送られているとのことでした。

「自分が何かをやりました。その先、誰かに役に立つのかどうか。」

この言葉が印象的でした。参加者も真剣にうなずいて聞いていました。文章にすると削ぎ落されてしまうので、続きはぜひ動画をご覧ください!!(55:30頃~)



感想を一部記します。

・好きなことをしていていいなとおもった(中学2年生)

・「頑張って、悪い方向に行くことは絶対無い」という言葉にすごく説得力を感じました。 ひたむきに努力する事で、結果は伴わないかもしれないが、それが生きた経験になると私も思いますのでとても感銘を受けました。(社会人)

・なりゆきで先生になった話が印象的でした!(中1)

・なりたいと思わずに教師になったことが印象に残っています。(6年生)

・たまたま先生になったのに13年間続いたことがすごいと思った。(6年生)

・成り行きで学校に先生になったことが印象的でした。また、大人になるのが楽しいことをはじめて知りました。(6年生)


・・


みかん先生のお話を踏まえて、最後のワークではまた自分の価値観について考えるワークを行いました。

自分カイシャづくり体験というプロジェクトにおいて、価値観を会社を構成する要素として言い換えると、それは「理念」や「ビジョン」になると思います。レポート共有後のまとめでGoogleの例を話しましたよね。



その理念について考えるうえで、ワーク②で行った「自分の価値観」からつなげていく、ということをしていきたいと思います。



ワーク③ありのままの自分を出せるカイシャ(チーム)ってなんだろう?


たとえば、新しいことをし続ける会社だったり、Googleのようにいろんな商品・サービスを生み出す会社など。どんなカイシャだったら居心地がよく、自分のチカラを発揮できるだろう?そういったことを最後のワークで意見共有していきたいと思います。



1人1人、誰かに合わせようという気持ちは一切なく、自分の内側から出るモノを言葉にしてくれた印象を持ちました。それぞれの色が出た素晴らしいワークになったと思います。

ぜひ全体共有の様子もチェックしてみてください!(01:20:26頃~)



参加者の感想を以下に示します。

・〇〇くんの食の栄養管理(ゲーム式)が印象に残りました。

・自分の価値観についてはじめて考えるきっかけになった。

・ドラえもん、ルフィ、あんぱんまんの価値観の時に、〇〇くんが「冒険冒険!」と即答していたのが不覚にも笑ってしまいました...

・〇〇くんがワーク2の際に、自分で言葉を作っていたところが独創性もあり、とても印象に残っています。

・ワーク2の参加者の回答を見て、「創造と貢献はつながっている」と思いました。

・〇〇くんの夢の中で考えることをコントロールする意見が一番印象に残りました。

・〇〇さんが、僕のミスったチャットに👍をしてくれたことに笑った。間違えに優しいと思った。

・みんなの価値観が知れてよかった。

・他の人が言ってた「バーチャル空間」に興味を持ったので、もっと詳しく知りたいと思った。

・大人になるのが楽しいことをはじめて知りました。

・小中学生の年齢から「お金」という価値観を大事にしている人が多く、その理由も買いたいものがあるというだけでなく、「誰かに貢献した証明だから」という理由で考えていたのが印象に残りました。

・ニンテンドーのルーツを知れた。


授業レポートは以上になります。

今回の自分カイシャづくり体験は「トライアル」という形で、来年以降も継続的に活動していきたいと思っております。ですので都度都度、感想やコメントをいただけますとありがたいです。それをワークに反映していきたいと思っております。


次回は「きくとは何か」です。サポーター様、保護者様のご参加もお待ちしております!聞くだけ参加でもOKです!


以上です。引き続きよろしくお願い致します。

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