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【🧠Yononaka㉕】学校 1/21

対話型ワークショップ「Yononaka」

テーマに関する4つの問いかけ(お題)に対して、参加者は自分の意見を共有し合います。

その問いかけには正解がないので、それぞれが自分の視点から意見を共有していきます。多様な意見を聞くことで、参加者の視野は広がりますし、テーマに関する理解も深まるでしょう。

毎月1回、オンライン90分の時間で実施しており、今回は「学校」というテーマで行いました。


私たちは大阪の八尾市でロボットプログラミングスクールを運営しており、キャリア教育の一環でYononakaを開催しております。



今回の参加者は11名(小学生:5名、中学生:2名、高校生:1名、大学生以上:3名)、3つのグループでワークに取り組みました。



ワーク①「学校での、自分の感情を振り返ろう」

学校生活において強く抱く感情や気持ちを振り返り、その出来事を共有するワーク。具体的には、喜びや楽しさを感じる出来事、怒りやうんざりするような出来事、そして不安や悲しみを伴う出来事を、参加者がそれぞれ1分間の個人ワークを通して共有しました。


学校を「人間関係を作る場」として捉える意見が多くあがりました。それにおいて、友人とのコミュニケーションを楽しいと感じる方が多い一方で、人間関係にうんざりしたり、悲しい経験をしているという声もありました。

また、すべての参加者において、うんざりする感情と悲しい感情を、はっきり区別して表現していた点が良かったと思います。



ワーク②「学校に関する言葉を、違う言葉に変えてみよう」

学校に関連する言葉(例えば、勉強・教室・先生・生徒・宿題など)を、よりポジティブで楽しいイメージができるよう、新たな呼び名を考えるワークを行いました。(個人ワーク1分)

多角的な視点から、学校に関連する言葉を再解釈する意見が多く挙がりました。既存の言葉を新たな文脈で使う意見が多かったです。

テスト→レイドバトル、勉強→ゲーム、脳トレなど、ゲームに関連する言葉が特に多く使われました。学校生活の日常をゲームの世界になぞらえることで、子どもたちにとってより魅力的で楽しい場所にしていけると思います。

また、仕事に関連づける意見もあったことも興味深かったです。


言葉は単体では存在せず、イメージがひもづいています。イメージは自分が作るものですが、その作られたイメージを変えることは難しいと思います。

ですので、例えばネガティブなイメージを抱く言葉に関しては、言葉自体を変えてみるといいかもしれません。

たとえば、失敗→新しい挑戦、と言い換えることで、よりポジティブで前向きなイメージを持つことができるでしょう。言葉の選び方一つで私たちの見方や考え方は変わるのだと思います。




明治時代に始まった義務教育は、時代を経て1951年ごろから国語、算数、理科、社会、英語を中心に学びを進めてきました。その当時は工業化社会で、新しい機械が次々と生み出され、これらを理解し効率的に活用するために、専門的な知識が求められるようになりました。このような背景から、知識の詰め込みが重視されてきました。


しかし、コンピュータの普及と1人1台スマホ世代に突入した現代において、情報は容易に手に入るようになり、知識を詰め込むことの重要性は減少しています。ChatGPTのようなAIツールが登場した今では、AIやロボットをどう組み合わせ、どう繋げるか、といった「情報を編集する力」が求められています。


それにもかかわらず、学校の学びのスタイルはほとんど変わっていません。プログラミングの授業が導入され始めたとはいえ、それは全体のほんの一部に過ぎず、伝統的な「先生から教わり、覚える」というスタイルは変わらずに残っています。また、評価形式も「知識の量をテストによって計測する」という形で、大きく変わっていないのが現状です。


つまり、社会が大きく変化しているにも関わらず、学校の学びはほとんど変わっていません。



ワーク③「動画を見て、いろんな学校を知ろう」

しかし、新たな学びのかたちを取っている学校もあり、そうした取り組みを動画で紹介していきました。その後、参加者同士で意見共有を行いました。




ドルトン東京学園は、自主性をテーマに、自分の学びたいことをとことんできる環境を提供されています。既存の教科の中から自分の興味や学びたい分野を選び、それに基づいて自分自身で学習計画を立て、進めていくそうです。


当スクールでも「PBL(Project-Based Learning)カリキュラム」を今年度から採用しています。このような学びの形式は、生徒一人一人の自主性を促進し、個々の興味や疑問に基づいた探究学習です。






神山まるごと高専は、実際に働くことを意識した実践的な学びを提供しています。具体的には、3DCG・プログラミング・デザインなどのスキルや、起業家精神を育むための学びも行われています。

また、能動的に学ぶアクティブラーニングの形式で、グループでのディスカッションや課外活動を通じて、学びを深めているようです。


2つの動画を見た参加者の意見がこちらです。



ワーク④「自分にとっての理想の学校を共有しよう」

最後に、今までのワークを踏まえて「自分にとっての理想の学校」を考え共有しました。どんなコミュニティなら楽しく学べるのか、参加者1人1人検討していきました。(個人ワーク2分)




全体として、自主性、実践性、多様性、快適さなどのワードが良く挙がりました。「学校は楽しい」と言っていた参加者にも、やはり今とは違う理想の形がありました。

各々のこだわりが見て取れて、興味深かったです。



以下、参加者の感想です。

・ワーク①の学校におけるうんざりする感情として、〇〇くんの「悪いことをした子に対して怒ることしか解決にならない状況」という意見がとても印象に残りました。


・ワーク②「学校に関する言葉、違う言葉に変えてみよう」が個人的にとても難しいワークでした。どうしても考えが固定化されており、イメージを変えることができずに難航しました。ですが、〇〇くんの「休み時間→有給休暇」や、〇〇くんの「勉強→人をいじる(人体実験)」と言うユニークかつユーモラスな言い換えがたくさん出て、自分でも意見を出すことができました。


・学校、宿題、勉強がどんな名前だったら楽しいか、というワークを考えた時が楽しかった。


・今の勉強のやり方(学校での)では、縦の関係が強すぎていると思った。

・今後もYononakaに参加することで、前よりよく考えて伝えられるようになりたい。他人の前でも堂々としゃべれるようになりたい。


・〇〇さんの宿題を約束と言い換えたところ。確かに、反復して勉強することは、学びに重要だから、たとえみんなの理想の学校になったとしても宿題は無くならないと思う。だから、少しでも守りたくやりたくなるようなネーミングだと思った


・今後も、多様な視点を獲得できるよう、引き続き参加していきたい。



Yononakaも3年目になりました。毎回10~15人が参加しています。

常連の参加者は「意見をつくって表現すること」が習慣になっていて、ひとつの問いに対する回答が、量・質ともに進化していっています!

おかげさまで毎回こちらが思っている以上に意見が活発化するため、時間オーバーが続いております(笑)

TikTokなどの短尺動画の常態化、動画は倍速視聴が当たり前、だんだんと生活が高速化しているなかで、正解のない問いに対してじっくり吟味する時間が貴重だと思っています。

自分の意見を発信する、他者の意見に耳を傾ける、そしてまた自分の考えをフィードバックする、その会話の連鎖によって生まれるアイデアを大切にしていきたいと、個人的に思っています。互いの視点を尊重しながら意見交換を行うことで、一人では思いつかないような創造的なアイデアが生まれることでしょう。




次回のテーマは「こころとからだ」についてです。

いつものオンライン開催で、さまざまな視点から考えるワークをしていきます。

予習や事前知識は不要で、自然体でお気軽にご参加いただけると幸いです。


日時:2/18(日) 10:30~12:00:「こころとからだ」

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